全国各地のコミュニティオーナー/マネージャー
“シタテビト”へインタビュー

活動記事をメディアにストックし、いつでも見てもらえる状態に!

モデレーター

みずの けいすけさん

愛知県瀬戸市出身。フリーランスのコンサルタント。2006年明治大学政治経済学部卒。広告代理店でのプランナー勤務を経て、株式会社マイナビに10年勤務。その後、note株式会社で3年。のべ500社以上の情報発信をお手伝い。法人のメディア運用やSNS活用法のアドバイスを行なっている。

ゲスト

大塚 智子さん

福岡県出身。大学で地域経済を学んだのち、ソフトバンクグループに7年勤務。その後、Mistletoeにて創業支援事業に4年半従事。個人の活動として、地域コミュニティ・教育・キャリア形成に関するプロジェクトに多数参画。現在は、主に、大分県別府市をはじめとした自治体の創業支援、九州圏内の大学生への講義やワークショップ、ベンチャー企業の成長支援などを中心に活躍。

メンバーの入り口作り

みずの:コミュニティはくくる形になるので、外から見ると参加の障壁が出てくると思うんですけれど、参加の障壁をなだらかにされているようなお話だなと思いました。新たに入って来る人が、溶け込みやすいように、お話しいただいたような「直接体験してみる」という動きが大事になっていますか?

大塚:そうですね。プロジェクトに参加したい方や興味のある方がいらっしゃれば、「一緒に参加しませんか?」という風にお声がけします。また、私のチームで「GENSEN」という Web メディアを運営しているのですが、そちらでチャレンジされているチャレンジャーの方達の知識を深掘って聞いています。地元の起業家の方達やチャレンジャーの方達の記事を読んで「普段別府に旅行しているけれども、別府に関わることが難しい」と思っている方達でも「自分ができる範囲で参加したい!」と思ってもらえるように「GENSEN」を運営しています。

みずの:実際のリアルな場を活かしていくために、コンテンツ化していく価値を感じながら、運営しているということですよね。ストックすることは、大事ですよね。

大塚:新聞やメディア、テレビなどに取り上げられてる方もいらっしゃるんですが、情報が流れていってしまいます。そうなると、その方のことが適切に伝わらないことがあるので、GENSENで情報をストックしていつでも見に来てもらえるようにしています。

みずの:GENSENのように、取材したりコンテンツ化する時は、いつも以上に相手のことを知ろうとするし、知らないと面白いものにならないので、そこで少しずつ距離を縮められるきっかけにもなりますよね。

大塚:それを日々実感しています!特に、取材しているライターは、大学生を中心としたメンバーで14人います。その14人の中で、10カ国ものメンバーが参加しています。例えば、タイ、アフリカ、南アフリカやモザンビークといった出身のメンバーです。彼らと私たちも英語を使いながら対話をしています。例えば、母国であるモザンビークの教育文化の視点で別府を見ると、どういったことが大事になっているのかとか。なぜ、このチャレンジャーはこういう活動をしているのかなどを、ライターそれぞれの母国の目線で聞いてもらえるので、他の地域にはない記事の深掘り方になっていると思います。

みずの:面白いですね!国旗が並んでいるだけでも「ハッ!」としますね。

大塚:私たち運営側が、学生ライターが取材した原稿やインタビューの様子を見て、いつも感動しています(涙)

みずの:そうか!様々な国のライターがいらっしゃるので、視点もそれぞれ違う。取材を受ける側としても濃い体験になりそうですね。

大塚:そうですね。私たちが普段当たり前だと思っていることが当たり前ではない、ということにいつも気づかされていて。コミュニティにいらっしゃる起業される方もなんですけれど「自分の悩みは自分だけのものだ」と思われている方も多いですし、「自分の情熱が分かるのは自分だけ(他の人に相談しても意味がない)」であったり「誰に伝えれば良いのかわからない」という不安もあると思います。私たちは、その固まった考えをどんどん溶かしていくことが自分たちの役割だと思っています。ライターの皆のように、自分が持っている境界線を無くしつつ、自分たちのバックグラウンドやそこから生まれる視点も大切にしていくと、色々なカオスの中から新しいことがどんどん生まれてくる。その喜びを見られるのは、日々仕事をしていてとても嬉しいことですね。

みずの:ありがとうございます!

コミュニティ運営のキーパーソン

みずの:本日は、コミュニティ運営をする上でのキーパーソンのお話もお伺いしたいです。色々なコミュニティでオーナーがいる中で、オーナーを陰で支える方や皆ととても仲良くしているハブのような方。それぞれの能力を発揮してコミュニティを支えている方は、色々なところにいらっしゃると思います。大塚さんが携わられている別府市のコミュニティの中で、お一人挙げていただけたらと思いますが、事前アンケートで「小島 健一さん(通称:こじけんさん)」とお名前をいただいております。こじけんさんを選ばれた理由は何ですか?

大塚:こじけんさんは、一言で言うと愛がある町のお兄さんです。皆さんそれぞれに、愛と情熱を持ってお仕事をされていますけれど、小島さんは生粋の別府人でして、別府のキャリアに悩まれている方や人生に悩まれている方達に親身に寄り添って、何十年という方です。ご自身もキャリアコンサルタントとして活動されていて、大学生や高校生達から「こんなことで悩んでいて…」という相談を受けると、時間を惜しまずに話を聞いてくれます。高校生だった方が、大学生になり、社会人になってからも、ずっと一貫して応援されています。こじけんさんのような人は中々いないです。私自身も悩みがある時は、話を聞いてもらっています。こういった人たちが1人、2人、3人…と増えていくと、町の駆け込み寺のような場所ができるので、何か悩みがあっても一人ぼっちにならないというような環境は、とても大事だなと思っています。そのため、今回、小島さんを挙げさせていただきました。

みずの:是非、今回の動画も小島さんにも見ていただきたいと思っておりますけれども、元々地元にいらした方でそういう素敵な方を見つけていく、そういう方にさらに能力を発揮していただくことはとても大事ですよね。

大塚:喜びですね。!「ワァ!見つけた!」というような感じです。みずのさんもそうだと思うんですけれども、この人がいるから、周りの方達もニコニコしているんだということを発見すると、この人が困った時に自分が壁打ち相手になれば、その地域に少しでも貢献できるのではないかと思います。私の役割は、いつも影武者や黒子のような立場なんですけれども、それでも自分の中でそういった光る方達にさらに光っていただく応援ができているので、とてもやりがいを持って過ごせています!

みずの:ありがとうございます!大塚さんの中で「これは良かった!」と思える印象的なお取り組み、「ONE BEPPU DREAM」というイベントについてお話を聞きたいなと思っております。こちらのお写真をご覧いただきますが、こちらはイベントのイメージ写真ですかね。

大塚:はい。小島さんが汗水たらして企画をされているものです。別府は、東京や大阪、名古屋に比べると IT 企業は少ないです。ベンチャーやIT企業は少ないですが、例えば「別府の温泉を絶やしたくない」や「100年続く旅館をこの先も続けたい」、「新しい産業を生み出したい」という熱い情熱やハートを持った方が非常に多いです。市長がとても情熱を持った素敵な方ということもあり、「ワクワクしながら何かしたい」と思う方が非常に多いので、その人達の夢をステージ上で発表してもらっています。そしてその夢に共感した地元の企業の人達が、その人に対して、例えば「その家賃うちが払うよ」「その商品の開発費がうちが持つよ」といった、企業に名乗り出ていただくようなステージを3年前から続けています。

みずの:良いですね!町に根付かせていくところが良いですね。毎回盛り上がるということですよね。

大塚:毎回盛り上がりますね!去年は大きな演劇場で開催したんですけれども、ステージに発表される方がいらっしゃって、その下の演劇の畳張りのところに色々な企業の方や市長も混ざって、「いいぞ!いいぞ!」という呼び声を上げていて。とっても別府らしい!と思いました(笑)

みずの:良い町だなー(笑)

大塚:この施設には温泉も入っているので、ひと風呂浴びてから発表するという方もいらっしゃいました(笑)

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