コロナ後にこそ、「場所の価値」が再認識される
みずの:モデレーターを務めます、みずの けいすけです。よろしくお願いします。本日は、日本全国を拠点にした「超帰省」のコミュニティオーナーの原田 稜さんにお越しいただいております。
前回も沢山お話を伺いました。後半もよろしくお願いします。
改めて原田さんのコミュニティのご紹介ですが、超帰省とは、「友人や同僚を連れて地元に帰省すること」です。本当の地元に限らず、自分が縁のある町を「地元」と定義をされており、帰省のシェアリングとご説明をいただいております。 それぞれの地元を紹介しあうようなアンバサダーのコミュニティを運営されています。
沢山お話を聞いてきましたが、改めてこのプロジェクトは、皆が「やってみたいな、自分だったらどんな紹介ができるかな」という気持ちになるプロジェクトだなと思いました。
実際、このプロジェクトの立ち上げはいつ頃でしたか?
原田:2019年の夏頃でした。
コロナ禍で、オンライン活動がメインに
みずの:その後コロナ禍になっていきまして、リアルイベントの制約を受けてどのように活動されていかれたんですか?
原田:プロジェクトの方向性が決まったのは、2019年9月ぐらいですね。そこから試行錯誤をしていて、アウトプットの場をどうしようかという時期にコロナになってしまって、超帰省自体での移動ができなくなってしまいました。
SHIBUYA QWSに入ったのが、2020年5月になるんですけれども、その時もまだ具体的な活動ができていませんでした。そこで、オンラインイベントやInstagramを活用してアンバサダーの方と地元紹介を投稿していくという形で、ネット上で超帰省文化を広げていくことに注力していきました。
みずの:ここの話を深掘りさせてください。このプロジェクトは、コロナ以前以後でも変わらずに素敵だなと思うんですが、コロナで社会の空気感が変わっていく中で、どのように活動されていたんですか?プロジェクトをやめようとかは思わなかったですか?
コロナ後にこそ、「場所の価値」が再認識される
原田:やめようと思ったことはなくて、凄く可能性があるなと感じていました。コロナの中で動きづらいっていうのはあるんですけれど、今後、移動や旅をする時に場所の価値が生まれると感じていて。「人を介してその地域に入り込む、ローカルダイブする」みたいな考え方が、超帰省に凄く合っていて、コロナ後に爆発的に需要が伸びてくると勝手に感じています!
みずの:いやー、爆発力はありますよね。コロナで一時的にストッパーがかかっているだけですもんね。辛いなと思う時間はあったけれど、ポジティブな考えを保ち続けてきたということですよね。
原田:そうですね。本当に、コロナが収まってくれ…!という願いの中で、色々と模索していますね。
みずの:あまりプロジェクトの中でタラレバを話してもしょうがないんですが、コロナがなければ違う構想になっていたかもしれないですね。
原田:構想自体はあまり違わないかもしれないです!アンバサダーを取るというのもそうですし、文化を広げるという意味ではSNS発信が必要になってくるので。
進んでいないなと思うのは、実例作りですね。超帰省は、実例がないと理解しにくいものではあるので、そこの進捗は遅くなっている気がしています。
みずの:プロジェクト全体の進む道は変わっていないけれど、実例作りにブレーキがかかっている感じですね。これは僕の意見ですが、コロナで追い風にもなっている気がしています。旅をしたいっていうのが世の中にチャージされている気がしますね。
原田:「やってみたいけどコロナが〜」という声が多いですね。これは行政や企業さんもなんですけれど、コロナが落ち着けば、これから超帰省をもっと世の中に出していけると思っています。
待望の超帰省プロジェクト at 大洗町
みずの:さて、他にもお写真をいただいておりました。こちらのお写真はどんなシーンですか?
原田:この写真は、2021年4月ですね。水戸のアンバサダーに元々建築をされていた方がいらっしゃって、水戸に「地元と外をつなげる交流の場」がコンセプトのゲストハウスやコワーキングスペースを作られたんです。ここに人を呼びたいというアンバサダーの要望があって、一緒に超帰省企画をさせていただきました。一番右にいるのは地元の方で、「うみまちテラス」という観光交流センターを通して大洗町(水戸の隣町)を紹介していただいた1枚です。
みずの:コロナの中でも、対策を講じたから実現できたというケースですね。
原田:ちゃんと検温や消毒をしながら行いました。
みずの:こういったリアルの会は、久しぶりだったんですか?
原田:水戸が初回でしたね!
みずの:夏、秋、冬となかなか動けなかった中で、やっとリアルの会ができた…!みたいな感じですよね。アンバサダーから自発的に、やってみたいという想いをいただいたということですかね?
原田:こういった企画を「超帰省の看板を使いながらやりたい」という想いをいただきました。その想いを受けて、超帰省らしさを残しつつ、アンバサダーの思い出の場所などをヒアリングして、ディレクションをしながら一緒に旅の形を作らせていただきました。
みずの:原田さんご自身も、様々な決め事や進めなければいけないことがある中で、「みんなに体験してほしいな」という想いはずっとお持ちだったと思います。オンラインではなく、リアルで大洗町のプロジェクトが実現できたのは嬉しかったですかね?
原田:1年越しということもありましたし、アンバサダーの皆さんにも参画していただいている中で、なかなか行動できていないもどかしさがあって… その想いをアンバサダーの方にもお伝えできて、アンバサダーの方に「自分も超帰省できるかも」みたいな意識が芽生えたのは良かったですね。
みずの:このプロジェクトを通して、コミュニティの温度感が変わったなと感じられましたか?
原田:この大洗町の会を水戸でも共有させていただいて、「やっぱり超帰省って良いよね、こういう体験が僕たちがやりたかったことだよね」というのを再認識できました。コミュニティを作って1年くらい経ちましたけど、そこが再認識できたのは大きかったですね。
みずの:超帰省の理念に共感してくださるメンバーだからなおのこと、色々と試したい気持ちになりますよね。コロナがきて、逆に準備ができた、想いが募らせることができたみたいなこともありましたかね?
原田:大洗町で超帰省を1回やったことで、「自分の町でもこれやりたいです!」みたいになってきまして、今年中に7〜8件くらい実施できそうです。
オフラインとオンラインの両軸でメンバーの結束を深める
みずの:このお写真はどういったシーンでしょうか?
原田:これは発起人の守谷の家に行った時(2020年12月)ですね。メンバーは全員、SHIBUYA QWSの方です。
みずの:こういうイベントをしながら、メンバーの結束を深めていったんですね!
これはどういったお写真ですか?
みずの:実際にはオンラインでの交流が基軸になっていたと思います。世界中のコミュニティが試され、超帰省でも同じく苦しかったタイミングの中で、凄く賑やかなZoomのギャラリービューだなと感じました。これは月1くらいの交流会の様子ですか?
原田:この写真は、2021年1月に体制を整えて、キックオフ会を開催した時の写真です。4月の時はアンバサダーが50人くらいでしたが、交流会の時には35人くらいの参加者にご参加いただいて、改めて超帰省の説明や、今後の展望を共有、あとはグループワークなどさせていただきましたね
みずの:凄くアクティブで良いですよね!
一旦、ここで締めさせていただきます。原田さん、後半もよろしくお願いします。ありがとうございました!