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【CSメンバーインタビュー vol.1】「コミュニティに育てられました」踏み出せば踏み出すほど面白くなるコミュニティ体験

テイラーワークスで、カスタマーサクセスと経営企画室を兼務されている土手本さんにインタビューしました。

多様なキャリアやコミュニティとの接点、目指すコミュニティ像について、うかがいます!

土手本 怜(どてもと・りょう):CS兼 経営企画室

神奈川県在住。for Startups,Inc.にて、ヒューマンキャピタリストとして東証マザーズ市場への上場を経験後、サムライインキュベートの社長室を立ち上げ、ブランドマネージャーに。起業家育成やスタートアップのコミュニティ開発にも取り組む。2022年6月より、テイラーワークス執行役員。

——カスタマーサクセス(以下、CS)と経営企画室との兼務なのですね! どのような連携を?

土手本:

現在のテイラーワークスは、スタートアップ企業としてシードラウンドを抜けたあたりのフェーズです。

経営企画室は、企業としての将来像を描きながら、現状のオペレーションを整備したり人材の育成をしたり、サービスメニューの開発をするというミッションを持っています。

クライアントと対峙することで得られる市場のインサイト、課題感、事例などを事業へ反映させるためには、経営企画室がCSを兼務するということは、プロダクトの会社にとっては良いことではないでしょうか。

クライアントの声を拾い上げる仕組みを作らなければ、という使命感は強くなりますね。

それは結果的に、PdMや開発チームとの連携にもなるし、マーケティングのターゲットチューニングにも役立ちます。

CSが提供できた事例が営業で提案する際のモデルケースとして訴求できることも多いです。今は、CSがハブとなって、さまざまなチームとの連携が始まっている状態です。

最近では、別のCSメンバーとペアで、新規に開設を迎えるコミュニティのオンボーディングプログラムへ終日参加しました。クライアントのコミュニティ活用イメージを明確にするサポートをしたり、コミュニティのKGIやKPIを設定する補助などを行っています。

——キャリアのスタートについて教えてください

土手本:

はじめは、人材系の会社へ新卒で入社しました。入社して1年経った後に、立ち上がったばかりの成長産業支援を行う「for Startups, Inc.」へ社内異動し、スタートアップ業界へ人材を紹介するビジネスの立ち上げに関わりました。

ちょうどベンチャー企業が注目を集め始めた時期。スタートアップ企業へリスクマネーが流れ、ベンチャーキャピタルのファンドが増え、規模も大きくなってきたタイミングでした。GDP向上のため、ベンチャー・スタートアップ支援が国策となっていくことを見据え、拡大しつつある業界へ向けた人材紹介に乗り出したわけです。

当時、欧米諸国では、ストックオプションの活用や、起業を通じて次の産業創出に寄与するというキャリアが一般的になりつつあった一方、日本はまだまだ終身雇用を第一とする社会潮流でした。「スタートアップって何?」という風潮の中で、経営者の方々と接し、ニーズを伺い、壁打ち役になったり提案をしたり、他社事例を情報提供したり、転職する方へスタートアップにいくことが良いということを伝え続ける、そんな役割を担っていました。

——多くのコミュニティの立ち上げや運営にも関わったそうですね!

土手本:

はい。新規事業開発者の勉強会を行うコミュニティの運営を手伝ったり、TV番組と連動したプロジェクトのボランティアをしたり。

前職のサムライインキュベートでは、「SAMURAI VISION SUMMIT」というカンファレンスをコンセプトからコンテンツ企画等、責任者としてイチから立ち上げを行いました。もちろん、自分自身がコミュニティの参加者となることも多々ありましたね。

——「コミュニティ」との一番最初の接点は?

土手本:

「SLUSH ASIA」の立ち上げです。

「SLUSH(スラッシュ)」は、フィンランド発祥の世界最大級のスタートアップイベントで、それを日本へも輸入しようと。

運営の主体が学生で、開催規模は最後の方は数千人規模まで拡大しました。当時、資産的にも社会地位的にも上の立場の経営者たちが、新卒2年目の私と対等に話をしてくださったこと、意見を聞いてくださったことは尊い体験でした。起業家をロックスターのようにしたい!という想いを共有して、同じ方向を向いて成果を掴みにいくチームでした。今、私の中にある、役職や年齢関係なく会話をしようというスタンスは、ここでのコミュニティ体験が大きいです。

——現在、コミュニティとはどのような関わり方をしていますか?

土手本:

テイラーワークスでの業務とは別に、若手経営者のためのコミュニティ運営に関わっています。

主体は元々、若手起業家の世界的ネットワークで、90年代に日本でも系列のコミュニティが設立されました。それから、コミュニティメンバーの若返りや若手起業家のさらなる誘致を目指すことになったタイミングで、様々なイベントやコミュニティに参加していた私に声が掛かった、というわけです。

当時の立ち上げメンバーに多くのコミュニティマネジャーが関わりました。現在もコミュニティビジネスの最先端で事業を展開している仲間たちが多く、たまにざっくばらんに話しますよ。

——今後、テイラーワークスではどのようなコミュニティ運営支援をしていきたいと思っていますか?

土手本:

私たちが提供するコミュニティアプリ「Tailor Works」は、ビジネスにおいてのコミュニティ活用という側面が主ですが、「ビジネスコミュニティ」って、まだまだ定義が曖昧なんですよね。営利的にやっているところもあるし、互助的にやっているところもあるし。

自分としては、参加者が主体となって運営していけるコミュニティを目指して支援をしていきたいです。

これまで、中心人物に知見や教えを乞う、といった発信者主体のコミュニティが多かったことは事実です。それらが良くないというわけではないですが、参加者が受動的なままの、いわば「コンシューマーモデル」から脱却したい、と思っています。参加者が受け手側から、主体的に行動を起こしていくことで、コミュニティは活性化していくものだと感じるからです。

CSとしては、コミュニティコンサルティング支援を通じて、まずはコミュニティを運営するオーナーの方々が、参加者に対するアクションを起こしやすい環境を提供していきたいです。オーナーさん自身も良いコミュニティ体験ができますし、こういった成功体験の積み重ねにより、コミュニティが自走する次のステップへ進めると思っていて。

これは、ビジネスの中だけの話じゃなく、個人としても、コミュニティへ積極的に関わることが、人間関係や人脈、ライフイベントをより豊かにすることにつながっていくんじゃないでしょうか。

私自身、企業での経験ももちろん貴重でしたが、「外部のコミュニティで成長させてもらったな」という気持ちが強いんです。様々な知見も、コミュニティを通じて出会った多様な方々から得ることで成長できました。

コミュニティは、踏み出せば踏み出すほど、面白くなる場所ですよ!

それを実現するプラットフォームを提供するとともに、運営者や参加者の方々に対するマインドセットの構築という面でもサポートしていけたら嬉しいです。

——土手本さん、ありがとうございました! 次回は、カスタマーサクセス担当・菅野さんにお話を伺います。

テイラーワークスとは

テイラーワークスは、コミュニティを通じて地方分散型社会の実現とソーシャルキャピタルの社会実装を通じた地域活性化を支援するスタートアップ企業です。

コミュニティアプリ「Tailor Works」を提供し、オンラインコミュニティで多様なステークホルダーとの情報や知見の共有を促進したり、信用に基づく新しいネットワーク構築をサポートします。

加えて、コミュニティコンサルティングによる運営支援も行いながら、事業会社、自治体、金融機関、スタートアップ企業、関係人口など多様なステークホルダーと一体となり、コミュニティの持続可能性の向上を目指します。

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